婚期をようちかに捧げたおじさんのブログ

考察が浅いってそれ一番言われてるから。

グラブルにおけるようちかについて

※本記事はグランブルーファンタジーコラボイベント「ラブライブ!サンシャイン!!Aqours Sky High!」のネタバレを含みます。

 

現在開催中のグランブルーファンタジーコラボイベント「ラブライブ!サンシャイン!!Aqours Sky High!」楽しんでいますか?

発表された時は驚きをもって迎えられた本コラボイベントですが、僕は元々グラブルをプレイしていて、どのコラボイベントも元作品へのリスペクトを忘れず、元作品ファンも満足して楽しめる出来であったことを知っていたので、全く不安はありませんでした。

実際コラボストーリーは例に漏れずクオリティが高く、善子の堕天使設定が違和感なく受け入れられるファンタジー世界とのマッチ感が非常に新鮮で、コラボならではの要素などふんだんに楽しめました。

 

それはそれとして哀しきカプ厨であるので、コラボイベントの中でも「ようちか」に注視してしまいがちです。

いや無いところに無理やり見出そうとは思わないけどさ、「ある」んだもんしょうがないよね…。

ただコラボイベントは各々進行具合に差があり、SNSで大っぴらにつぶやくのもよろしくないかなと思ったので、愚痴の掃き溜めみたいになってるここを利用して感想とか書いていこうと思いました。

 

①体を張って千歌ちゃんをかばう曜ちゃん

物語冒頭、部室にいたはずの千歌ちゃん・梨子ちゃん・曜ちゃんはいつの間にか見知らぬ世界に降り立って、突如そこにいた魔物に襲われてしまいます。

千歌ちゃんに魔の手が迫る中、曜ちゃんが身を挺して千歌ちゃんをかばいます。

f:id:TacoBannings:20180817000505p:plain

得体の知れない敵からの攻撃、あるいは命の危険もある中でのこの行動、千歌ちゃん目線で見たら確実に惚れ直してしまいそうです。

でもまぁ正直、ツイッターにも書きましたが、曜ちゃんは無自覚ヒーローみたいなところありそうなので、襲われるのが千歌ちゃんでなくとも同じことをしたんじゃないかなぁと思います。考える前に身体が動いちゃうタイプですね。普通にいいシーンでしたけど、ようちかという点について言えばそれほど感じませんでした。

 

②2年生SSRフェイトエピソード

2年生SSRの4つ目のアビリティを開放するフェイトエピソードは、ルリアたちのライブ用衣装を作る資金を集めるため、2年生3人が海の家でアルバイトをするお話でした。
アニメさながらの前回までのあらすじがついていて、こういったところでも細やかなファンサービスを感じます。

さて、このストーリーの中では、突如海に現れた巨大な魔物に海の家でお世話になった先輩たちが襲われ、千歌ちゃんたちは犬を動力としたボートを使って先輩たちを海から助けようとします。しかし動力の犬は曜ちゃんの制御も効かず、魔物に向かって突っ込んでしまいます。そこで千歌ちゃんは「このまま行くしかない!」と覚悟を決め、曜ちゃんもそれに応えるように操舵を取り、二人でピッタリ息の合った「全速前進ヨーソロー!」を見せてくれます。

f:id:TacoBannings:20180817000443p:plain

幼馴染の二人が一緒に過ごしてきた長い時間の中で培われた阿吽の呼吸を見られたような気がして、TVアニメ1期序盤の二人のニコイチ感が大好きな僕はめちゃめちゃ嬉しかったです。

息ぴったりで無茶するようちかに振り回される梨子ちゃん、みたいな構図が好きすぎるんだよな…。

 

③問題のエピソード6

物語終盤、問題の元凶であった星晶獣・ニヒリスは主人公たちに敗れ、ルリアにその力を吸収されそうになった瞬間、力を暴走させ、周囲の人間たちに「実際はなかった、ありもしない嫌な記憶」が流れ込みます。

楽しかった思い出を嘘で塗り固めようとして流し込んだ、キャラクター各々にとっての「嫌な思い出」の象徴。

千歌ちゃんにとっては、「曜ちゃんにスクールアイドルの夢を否定されること」。

梨子ちゃんにとっては、「ピアノを諦めることを千歌ちゃんに受け入れられること」。

曜ちゃんにとっては、「千歌ちゃんには自分よりもっと大事な人がいると梨子ちゃんに告げられること」。

f:id:TacoBannings:20180817000546p:plainf:id:TacoBannings:20180817000416p:plain

もちろんAqours9人誰が欠けても今のAqoursはできなかった、全員が必要不可欠なメンバーであることは明白なんだけど、中でも一番最初にその手をとって、「絶対すごいスクールアイドルになろう!」と夢を誓った曜ちゃんにその夢を否定されること、これを千歌ちゃんが恐れたというのが本当に胸に来てしまった…。

f:id:TacoBannings:20180817000621p:plain

また、そのセリフもエグい。今までなにかに挑戦しては諦めてきた姿を見てきた曜ちゃんだからこそ吐けるとも言える、ひどいセリフ。あんなことを言われては、もう立ち直れない気がします。

 

f:id:TacoBannings:20180817000834p:plainf:id:TacoBannings:20180817000858p:plain

曜ちゃんの方も、構図としては「梨子ちゃんの口から千歌ちゃんのことを聞く」という点で友情ヨーソローと同じものですが、その内容はまさに正反対。実際にアニメ1期の中で曜ちゃんが不安を抱いていた内容でもありますね。僕は11話のあの内容でさえ胃に穴が空く思いで見ていたのに、こんなことを言われてしまったらと思うと、もう本当にしんじゃう。嘘の記憶とわかっていても、こんなのを見せられてしまった曜ちゃんの精神状態が不安で仕方ありません。

展開としては、曜ちゃんから千歌ちゃん、千歌ちゃんから梨子ちゃん、梨子ちゃんから曜ちゃんへのセリフが流れますが、実際梨子ちゃんは「千歌ちゃんにとってあなたは必要ない」ということを言うので、実質もうこれほんまお前らさぁといった心境です。もうほんとしんどい。

今回視点をようちかに絞ってるので梨子ちゃんハブかよみたいに思われそうですが梨子ちゃんもピアノともう一度向き合うきっかけをくれてその背中を押してくれた千歌ちゃんにこんなこと言われたらめちゃめちゃキツイしコラボストーリーでありながら3人の心を的確にころしにくるエグイ演出だと思いました。

 

凝り固まった視点からの感想としてはこんなところですが、コラボストーリーの出来が本当に良くて、善子の中二病セリフを逆手に取った大掛かりな作戦を繰り広げたり、終盤ではμ'sとの意外な関わらせ方を見せて度肝を抜かれたりと、本当に読み応え抜群で楽しめました。ストーリー中の戦闘も予め用意されたキャラを使ってほぼ絶対勝てる難易度に設定されているので、ゲームをインストールしてすぐに遊ぶことができますので、やってない人もこれからやろう「ラブライブ!サンシャイン!!Aqours Sky High!」!(ダイマ)

1期11話「友情ヨーソロー」について

ことあるごとに僕が引き合いに出す「11話」、つまりラブライブ!サンシャイン!!1期11話「友情ヨーソロー」。

この回の挿入歌「想いよひとつになれ」がようちかWセンターということもあり、一部では「ようちか回」として扱われる本話数ですが、正直言って僕はこの内容にかなり納得がいっていません。

本記事ではこの話の何がそんなに気に食わないのかとつらつらと書いていきたいと思います。何の生産性もない愚痴のような内容になりますし、恐らく読んだ所で理解されるとは思っていませんが、せっかく長文を晒し上げる場としてこんなブログを開設したので、この機会に考えをまとめてみたいと思います。

 

■「友情ヨーソロー」のあらすじ

ピアノコンクールに出場する梨子のポジションを埋めるため、曜を代役として予備予選に向けた練習を始めるAqours
しかし、Wセンターを努める千歌とのステップが全く合わず、練習終了後も二人で自主トレを行う。
「どうしても梨子ちゃんと踊っていた時の動きに合わせてしまう」という千歌の言葉をヒントに、
曜が梨子の歩幅に合わせることで、ステップはピッタリと合わせることができたが…。
そんな二人のぎこちなさを見抜いた鞠莉は、曜を連れ出し「ぶっちゃけトーク」の場を設ける。
曜が抱えていた「千歌ちゃんは自分と一緒はイヤだったのではないか」という不安を知り、
自らの経験から「本音でぶつかった方がいい」とアドバイスをする。
とはいうものの中々千歌に本音を言えないでいた時、東京にいる梨子から電話がかかってくる。
そこで「千歌ちゃんは自分より梨子ちゃんと一緒にいる方が嬉しそう」と抱えていた想いをこぼしてしまい、
それを聞いた梨子は意外に思いながらも、以前千歌が話していた「曜ちゃんからの誘いをいつも断っていて気になっていた、
だからスクールアイドルは絶対一緒にやり遂げる」という本音の決意を伝える。
それを聞き、梨子との電話を切った曜の前に、当の本人である千歌が現れる。
バスの運行も終わってしまった夜遅い時間にもかかわらず、梨子の歩幅に合わせていた曜の動きを気にしていて、
「曜と自分のステップ」を練習するため、自転車で曜の家まで駆けつけたのだった。
梨子の口から千歌の想いを知り、自分の不安が杞憂であったことを知った曜は、自らに「バカ曜だ」と呟き、千歌に抱きつく。
斯くして、練習の末新しいステップを完成させたAqoursは、梨子のピアノコンクール出場と時を同じくして、
ラブライブ予備予選にて千歌と曜のWセンター曲「想いよひとつになれ」を披露した。

 

ちらほらラブライブ!を見ている友人もいる本垢のタイムラインにおいて、かなり好評を博していた中、僕は一向にこの内容に納得がいかず、ダラダラ愚痴書いてたら「なんやこいつ^^;」みたいな感じになったので愚痴用に別垢を作り、同じく11話に不満タラタラオタクをフォローして愚痴を共有しあい、これが今日のTacoBanningsというアカウントに至りますが、それはまた別の話。

 

■前提として

僕は今でこそようちか一筋♡みたいな感じになってますが、ぶっちゃけハマり出したのはかなり遅くて、11話放送当時はそれほどようちかというカップリングに固執はしていませんでした。

「ようちか」という百合カップリング的な視点ではなく、本編を見た上での高海千歌渡辺曜という2人のキャラクターの人間関係として、11話はあまり上手に描けていないのではないか、という話です。

 

■気になった点

いろいろあるのですがとりあえず箇条書きで挙げていきます。

①曜ちゃんの「救い」が弱い

11話以前にも、10話で千歌ちゃんが梨子ちゃんを見る視線にハッとなるシーンなど思わせぶりな描写はありましたが、11話Aパートは本当に脚本家による曜ちゃんイジメともとれるくらい心理的に厳しい、可哀想な描写が続きます。

(見送った梨子ちゃんの方をいつまでも見つめて曜ちゃんの声が届かない千歌ちゃん、梨子ちゃんとのステップを覚えてしまい曜ちゃんとのダンスが合わない千歌ちゃん、梨子ちゃんと楽しそうに電話で話す一方、アイスを分け合えずにビニール袋に戻してしまう曜ちゃん、等…)

その上での11話のオチは、「曜ちゃんが何悩んでたのかよくわからないけど、なんか振り付けで悩んでるっぽかったから練習しにきた」でした。

結局、曜ちゃんの悩みは考え過ぎの一人相撲ということにされ、これまでの「落とされ描写」に対してあまりに救いが弱いのではないか…と感じました。まるでカタルシスを感じません。

 

②作中において公認された「ハブり描写」

11話の中で、ダイヤさんの書類整理を手伝う鞠莉ちゃんが、千歌ちゃんと曜ちゃんの名前が書かれたスクールアイドル部の申請書を見つけ、「てっきり最初は千歌と梨子なんだと思った」と発言し、それをダイヤさんが「まぁ、今の様子を見たら…」と肯定するシーンがあります。

これにより、曜ちゃんの悩みが単なる考え過ぎというわけではなく、ある程度客観的な事実に基づいた不安であることがわかります。

わかりやすく言えば傍目から見ても(少なくとも3年生から見たら)2年生は「ちかりこ+曜」であることが断定されていると言えます。

曜ちゃんがバスの中で楽しそうに会話するちかりこを少し離れた席から寂しそうに見つめる回想シーンも、曜ちゃんの被害妄想というわけではなく、きっと日常茶飯事だったのでしょう。

千歌ちゃんがスクールアイドル部を設立するために奔走する中、いの一番に手を差し伸べた曜ちゃんに対し、あまりに酷な仕打ちではないでしょうか?

せめて鞠莉ちゃんのセリフが「最初はようちかりこ3人だと…」であればまだ良かったんですが…。

 

③鞠莉ちゃんのアドバイスの意味

11話中、曜ちゃんの様子の異変に気付いた鞠莉ちゃんは曜ちゃんと二人きりで「ぶっちゃけトーク」の場を設け、曜ちゃんの悩みを聞いた上で「本音でぶつかった方がいい」とアドバイスをします。

僕はてっきりこういう場面で相談相手になるのは千歌と曜の幼馴染である果南ちゃん(の割にはそれらしい描写はあまり無いけど…)なのかと思いましたが、9話で今までのすれ違いからの和解が描かれたばかりである鞠莉ちゃんも、自らの経験に即したアドバイスを投げかけられるので、なるほど適任だと思いました。

しかし実際に本音でぶつかり合うことはなく、曜ちゃんは梨子ちゃんから千歌ちゃんの想いを伝え聞き、自己解決してしまいます。

これでは、盤石そうな果南ちゃんをあえて外して鞠莉ちゃんに相談役をさせた意味がなかったのでは…?と感じました。

11話の感想を見ると、いわゆる「ようちか推し」でない方でも、二人が本音でぶつかり合う展開を期待していた方が多く見受けられました。(ソースはツイッター

とあるブログでは「鞠莉は曜の不安を嫉妬だと考えたが、実際は『千歌に嫌われているのではないか』という嫉妬とは別のものであったため、そのアドバイスも有効ではなかった」といった考察がなされてましたが、もしそう意図されていたのであればアニメの演出として非常にわかりづらいと感じました。

(例えば千歌ちゃんに抱きついている時などに、「嫉妬なんかじゃなかったんだ…!」といった曜ちゃんのモノローグなどがあれば、そう取れたかも知れませんが…)

 

④曜ソロのED

ほんま許さんぞかずお

 

■考察という名の願望

 ぶっちゃけトークにおける曜ちゃんの話を素直に受け止めると、やっと千歌ちゃんと一緒に取り組めることに出会えたけど、すぐに梨子ちゃんや他のメンバーが集まり、そうした中で「周りから器用に思われる自分と一緒なのがやりづらいのではないか」といった不安を抱えて、でも千歌ちゃんは曜ちゃんのことをちゃんと見ていて、一緒にステップを作り直したいと言ってくれて、嫌われてなんていなかったんだ、と自己解決に至る、一見筋が通った話に見えます。

ただ、曜ちゃんも鞠莉ちゃんにありのままの本心全てを告げたわけではないと思います。梨子ちゃんと楽しそうに電話する千歌ちゃんを見る表情や、ベランダの妄想で「私と梨子ちゃん、どっちが大事なの?ハッキリして!」というセリフにもあるように、「突然現れた梨子ちゃんに一番仲良しの幼馴染を奪われた」ような嫉妬は、少なからずあったと考えています。(あの場面においてこういう醜い感情を鞠莉ちゃんに対して隠してしまうのも、曜ちゃんの器用さが垣間見えるシーンだと思います)

本編の描写を見るに、曜ちゃんにとって千歌ちゃんは、何ものにも代えがたい無二の親友で、一番大好きな幼馴染であることは明白です。スクールアイドルを始めた理由も「千歌ちゃんと一緒だから」というガチ恋っぷりです。

一方、千歌ちゃんの方はどうでしょうか?1話までならいざしらず、(結局本音が聞けなかったので内心どうかわかりませんが)今の時点では曜ちゃんより梨子ちゃんと心を通わせ合っている描写が多く見受けられます。

現実問題、こちらが一番好きだからって向こうも一番好いてくれているような出来た人間関係なんてそうそうありませんが、アニメの中でくらい、「一番」を「一番」で返してほしいと思うのです。

かといって「ちかりこよりようちかだ!」というわけではなく、そこは梨子ちゃんを上手く絡めて、千歌ちゃんに今まで曜ちゃんのことを(無意識的にしろ)蔑ろにしてきてしまったことを自覚してもらい、ようちかりこのトリオ感を出して欲しかったんです。11話の描写では、「とりあえず千歌ちゃんは曜ちゃんのことを嫌いだったわけではない」ことがわかっただけで、「ちかりこ+曜」の図式を脱却できていません。

 

現在2期は9話まで放送されていますが、10話も予告から3年生中心の話になると見られ、曜ちゃん個人にスポットが当たる回は今のところありません。

友情ヨーソローと同じ話数である11話に期待をしているのですが、今後これらの不満を解消させてくれるようなお話があることを祈っています。

ようちか回こなかったらボコボコにしていいよ。

ラブライブ!サンシャイン!!2期6話における「普通怪獣問題」について

かなり大げさなタイトルですけど僕のTLでかなり深刻なダメージ負ってる人が何名かいたので、僕なりの見解をまとめようと思いました。

 

■なにが起こったか

ラブライブ!サンシャイン!!2期の6話において、千歌ちゃんが砂浜で練習しているのを梨子ちゃん、曜ちゃん、果南ちゃんが見守る場面。

梨子ちゃんが果南ちゃんへ、千歌ちゃんが自分は普通怪獣だと打ち明けたことを伝える。

それを受けて曜ちゃんが、「自分は普通だって、いつも一歩引いて…」と明らかに普通怪獣の話を知っていたようなセリフを発言。

 

②その後の場面、何度練習してもパフォーマンスが上手く行かず、「私、何もしてないのに、何も出来てないのに…!」と焦りを見せる千歌ちゃんに対し、梨子ちゃんと一緒に曜ちゃんも「普通怪獣ヨーソロー」を名乗りおどけてみせた。

 

■これがなんなの?

こんなとこに引っかかるオタクほとんどいないと思うんですけど、一部のようちかに肩入れしていたオタク(ようちか推しの中でも一部らしい)にとって、ようちかという二人の関係性の見方の根幹を揺るがすようなショックを与えました。

 

■前提としてのようちか観

ここからは冒頭にもある通り「僕なりの見解」です。

まずようちかを考える上で欠かせないのが、1期1話の件の「普通怪獣」の話を梨子ちゃんに打ち明けるシーン。

昔から人より打ち込めたこともなく、何をやっても普通で、このままでは普通怪獣になってしまう…僕らの間ではいわゆる「普通コンプレックス」の話ですが、ここの映像が幼少期の回想シーンとなっていて、飛び込み台から見事な飛び込みを見せ、いろんな人に囲まれる人気者の曜ちゃんを、客席から拍手を送るだけの自分。

ここから考えられるのが、幼少期より水泳の飛び込みで秀逸な才能を見せ、さらに持ち前の器用さでなんでも人並み以上にこなしてきた曜ちゃんと一緒に過ごしてきたことで、「(曜ちゃんに比べれば)何をしても自分は普通だ」という考えを自分自身に植え付けてしまったのではないか、ということ。

つまり、普通怪獣になった原因は曜ちゃんであった、という考察です。

 

そうして普通コンプレックスを抱えてしまった千歌ちゃん、進学して曜ちゃんから水泳部に入ると誘われますが、曖昧な返事をして断ってしまいます。おそらく、すでに水泳、こと飛び込みにおいてはかなりの実力を有していたであろう曜ちゃんと自分を比べてしまうからでしょう。そんな想いを抱えながらも、小さい頃から現在までずっと一緒に過ごしてきたのは、きっとお互いがそれ以上に大好きで大切だからなんじゃないかと、そういうところもようちかは素敵だなと思うわけなんですが。

一方の曜ちゃん、まぁ面と向かって「あなたは私のコンプレックスの原因だ」なんて相当神経太くないと言えないと思うし、千歌ちゃんは結構自分のネガティブな想いを心の中に隠してしまいそうなので、おそらく千歌ちゃんがこんなことで悩んでいるなんて思いもしなかったと思います。普段は仲良く過ごしているのに、一緒の部活に誘ったり、何かにつけて避けられてしまうことがある…そういった千歌ちゃんの態度に、不安を覚えることもあったことでしょう。「何かあった?」なんて聞いたって、きっと「ううん、なんでもない!」と不器用な笑顔で答えます。

そうして微妙な心のすれ違いを起こしつつも、お互いが大切な気持ちは変わらず、「いつか、一緒に同じことに全力で夢中になりたい!」と口にはしないながらも共通の願いを抱きます。そこに秋葉原で見たμ'sの映像が飛び込み、二人はスクールアイドルとして同じ輝きを追い求める…というのが、僕の中にある(あった)ようちか観です。

 

■ようちか観に走った亀裂

この長ったらしい文章読んでもらえたらわかって頂けたと思うのですが、僕の中では「曜ちゃんは千歌ちゃんが普通コンプレックスを抱いていることを知らない」というのが大きな前提条件として存在していました。

そもそも、本編との共通認識として曜ちゃんは千歌ちゃんのことを普通なんて思っておらず、一緒の時を過ごしていくうちに自分にとってかけがえのない存在になっていることは描写から想像に難くありません。

そこに今回亀裂を走らせた、「普通コンプレックスをすでに知っていた」「普通怪獣ヨーソローを名乗った」事実。

千歌ちゃんがいつの段階でそういったコンプレックスを抱いたのかはわかりませんが、もし曜ちゃんがその悩みを知る機会があれば、間違いなく今回千歌ちゃんに伝えた言葉をその場で伝えていることでしょう。また、(無自覚とはいえ)他ならぬ普通怪獣が生まれた要因である曜ちゃんが「普通怪獣」を名乗ること、千歌ちゃんにとっては大きな精神的ダメージとなることが想像できます。

これらの事実により、僕が今まで思い描いてきたようちか観が破綻したのです。

 

■で、どうするか

とは言うものの、僕はアニメからサンシャインに入り、ようちかを知り、惹かれてきたオタクなので、アニメの設定から逃れたり立ち向かう術はありません。

とにかく僕が前提としてきた設定が間違いであったことを受け入れるしかありません。

まず、普通コンプレックスを知っていた件については、僕は「梨子ちゃんから最近聞いて知った」ということとして解釈しました。

1期11話において、電話口でそれとなく曜ちゃんの想いを知ってしまった梨子ちゃん、それ以降の話数で二人で一緒にいるシーンも多いので、きっとピアノコンクールから帰ってきた後なんやかんや親交を深めたのでしょう(そこを本編で描けよ!とは思う)。

その中で、千歌ちゃんと初めてあの海岸で出会った際、自分は普通だと弱音を吐いたことを聞いて、もちろん曜ちゃんはそんなことない!と強く感じたと思います。

でも、(11話のようまりのぶっちゃけトークでも言ったように)周りから器用だと思われている自覚もあり、過去を思い返してみるとその要因は自分にもあるのでは、その自分が唐突に「千歌ちゃんは普通なんかじゃない!」と言ったところで、きっと本当の意味でわかってもらえないのではないか…と考えた曜ちゃんは、それこそこの6話のような機会を待っていたのではないか、と思いました。

きっと、千歌ちゃんもあの場面まで曜ちゃんに直接弱音なんて吐かなかったと思います。あの二人、本音でぶつからないからさ。

 

次に普通怪獣を名乗ったことについてですが、それを聞いた千歌ちゃんが特にノーリアクションだったことについて僕のTLでもかなり意見が割れていて、「そもそも普通コンプの要因が曜ちゃんじゃなかった」説などありますが、それでも僕は上にも書いたとおり普通コンプの要因は曜ちゃんであると考えています。

千歌ちゃんの反応については、「千歌ちゃんが普通を名乗るなら、私達だって普通だよ」という梨子ちゃんと曜ちゃんからのメッセージをキチンと受け取ることが出来たんじゃないか、と思いました。そう思わないとやってらんねぇよ(思考放棄)

 

■結論

オタクめんどくせぇ~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!